フッ素系水性潤滑剤 RO-59

RO-59イメージ

アメリカ化学メーカーRO-59, INC.が開発したフッ素系水性潤滑剤で、フッ素樹脂の優れた潤滑性と独自の接着方法による耐久性を兼ね備えています。金属または非金属の表面に乾燥硬化し、薄い皮膜(約5ミクロン)を形成します。

多目的用途

乾燥皮膜を形成し、潤滑性・離型性・耐久性・防錆性・耐化学性などを目的とした用途に対応します。

簡単使用

RO-59は自社内で簡単に塗布することを目的に開発されたものです。粘度の低い水性のため、簡単な使用方法で且つ特別な装置も要らずに刷毛塗り、ディップ、スプレー等の方法で塗布が可能です。また、RO-59は約90℃30分での加熱乾燥あるいは一昼夜の自然乾燥で硬化するため、非常に手軽に乾燥することが可能です。

環境に優しい

環境に安全で、無害です。また、揮発性溶剤を一切使用しておりません。

ボンディング特性

RO-59特有のボンディング特性(化学的な接着)により潤滑固形皮膜を対象物表面に密着させ定着性を向上させます。金属、非金属表面の目に見えない凹の部分に液が入り込み表面を覆い、隙間のない皮膜を形成し、耐久性に優れた潤滑性を実現します。

ボンディング特性のない潤滑剤 RO-59のボンディング特性

バインダーと潤滑性

RO-59の機能性の成分はPTFEを基材とし、バインダーやその他成分で構成されております。RO-59の独自のボンディング特性は、このバインダーによるものです。バインダーを含んでいない潤滑剤と比べるとRO-59は潤滑性と耐久性の面で優れております。 また、バインダーを含んでいない潤滑剤は340℃~370℃での加熱乾燥が必要ですが、RO-59は約90℃で30分の加熱乾燥(グレードによっては一昼夜の自然乾燥でも可)にて乾燥皮膜を対象物表面に完全に定着させることが可能です。 上図はRO-59の潤滑性をテフロンやVydax WDと比較したグラフですが、ボンディング特性を持つRO-59が優れた潤滑性を有しているのが分かります。

ボンディング特性による摩擦の比較